この記事では、カニの食べられるところや食べられない部位などを紹介していきます。
カニは、種類によってよく食べられる部位が違ってきます。
通販では色々なカニの部位を扱っていますが、ちゃん理解して選ばないと後悔することも…。
そうならないように、蟹の食べられる部位やカニの種類、産地などをぜひチェックしてみてください。
カニの食べられるところや部位の名称

蟹の食べられるところや部位をまとめました。
それぞれどのようなものか、確認して行きましょう。
①姿・・カニ一匹丸ごと

姿はカニと言われた時に一番最初に想像する形で、かにそのまま丸ごとのことを言います。
丸ごと蟹を食べられるので贅沢に思えますが、実際はそこまで食べられる量は多くありません。
蟹は重さのほとんどを殻が占めているので、丸ごとの姿だと食べられる量は多くないんです。
そのため、姿で買う場合は脚の身だけでなく、カニミソも堪能できる種類の蟹を選ぶことが重要ですよ。
姿で売られているカニ:ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニ・花咲ガニなど…
姿ガニを買うなら
②肩脚・・脚の付け根から先までの部位

カニの販売で肩脚と呼ぶ場合は、脚の付け根の部分から足先までのことをさします。
そのため、半身分が肩脚として売られていれば、ハサミから足までつながった状態で売られていることが多いです。
この場合の数え方は1肩2肩と数え、その数字によってついてる脚の数が違ってきます。
付け根の部分にも身がある蟹ならいいですが、ない場合は食べられない箇所が増えるだけです。
その場合は、みそ汁などに入れて出汁を取るようにしましょう。
肩脚で売られているカニ:ズワイガニ・タラバガニなど…
ズワイガニ片脚が多い
③むき身(ポーション)・・殻が剥いてあり食べやすい

むき身は、殻が外されているので食べやすいです。
蟹を食べるのが嫌いな人には、殻から身を取り出すのが面倒だからという人もいるのではないでしょうか?
殻から身を取るのが面倒な人でも、すでに殻が剥いてあるむき身なら食べやすくて好きになれますよ。
むき身ではなくポーションと表現されることもあるので、覚えておきましょう。
持ちやすいように殻が少し残っているのも、特徴の一つですね。
むき身で売られているカニ:ズワイガニ・タラバガニなど
ポーションなら
④殻が半分にカットされている…半むき身(ハーフカットポーション)

カニの半むき身(ハーフカットポーション)の特徴は、殻が半分にカットされていることです。
通常のむき身が殻が全部外されているのに対して、ハーフカットポーションは殻が上半分カットされています。
そのため、皿のようになっているので、鉄板焼きなどに有効に使うことができますよ。
また、鍋に入れてもぜんぜんOKなので、使い方も通常のポーションよりも幅広いです。
半むき身で売られているカニ:ズワイガニ
ポーションなら
⑤ぷりぷりした食感…カニ爪

カニ爪は、カニのハサミの部分のことになります。
太さがあるので食べ応えがあり、食感もぷりぷりとした独特なものです。
脚の殻に比べるととても固いので、フライなどにして食べる場合はむき身を買うのが良いですよ。
カニ爪で売られているカニ:ズワイガニ
かに爪なら
⑥カニ味噌を堪能するにはこれ…甲羅

蟹を食べる時は、身ではなくカニミソの濃厚さを堪能したい人も多いでしょう。
そんなときにおすすめな部位が、甲羅になります。
ですが、これは甲羅だけというよりは、甲羅に足の身を少し入れた状態の甲羅盛りと称して販売されていることが多いです。
カニミソと脚の身両方を堪能できるので、甲羅盛りを選んでおいた方が食べ応えがありますよ。
甲羅で売られているカニ:ズワイガニ
甲羅盛なら
⑦脚の身をほぐした…ほぐし身(フレーク)

ほぐし身は、カニの脚の肉をほぐしてあるものです。
ほぐされているので形はばらけていますが、料理に使うなどの用途として利用できます。
チャーハンにしたり、かに玉にしたり、鍋に入れて食べたりしてもいいですよね。
カニにかぶりつきたいという人には向きませんが、突然の来訪やちょっとしたつまみに使いたい人に向いていますよ。
ほぐし身に使われるカニ:ズワイガニ
カニの食べられない部位はエラ!
カニには食べられない部位があります。
それはエラであり、ガニとも呼ばれる部位です。
エラは呼吸をする際に水から酸素を取り込む器官ですが、水が通る部位であるので汚れなどもひどい場所です。
病原菌や寄生虫などが付いていることがあるので、生では決して食べてはいけない部分なります。
しっかりと茹でれば菌や寄生虫を駆除できるので食べることは可能ですが、美味しくないので食べる必要がありませんよね。
なので、カニのエラは食べないようにしましょう。
日本でよく食べられるカニ4種類の特徴
日本ではよく食べらえる4種類のカニがあり、それぞれで特徴が異なっています。
食べ方もカニによって違ったりおいしい部位も異なるので、それを確認しておきましょう。
①日本で水揚げされるのは北海道だけ・・タラバガニ

- 短い突起があり青紫色をしている
- 冷凍のまま焼くのがおすすめ
- 生ならボイルする
- 脚の肉がおいしい
蟹の王様タラバガニは、名前にカニとつきますが、実際の種類は蟹ではなくヤドカリの仲間です。
タラバの意味は、鱈場すなわち鱈が取れる場所に生息していたことによる由来であり、そこからタラバガニという名前になりました。
全身が短い棘のような突起に覆われており、見た目上は脚は4対8本ですが実際には小さな脚があり5対10本が正しい本数になります。
そんなタラバガニのおすすめ調理方法は、生なら冷凍のまま焼き、ボイルなら解凍してそのまま食べるのが良いです。
食べる部位としては、脚の肉が美味しいので肩脚やポーションを購入しましょう。
タラバガニなら
②水揚げされる地域で呼び名が変わる・・ズワイガニ

- オスの方が大型
- 色々な調理法ができる
- カニミソも脚の身もおいしい
蟹の女王ズワイガニは、深海に生息する大型の蟹であり、漁獲される場所によって呼び名が変わるカニです。
日本海や太平洋、オホーツク海にベーリング海に広く分布しています。
ズワイガニはメスよりオスの方が大型になり、身を食べるならオスを選びましょう。
食べたかは塩ゆでが一般的ですが、鮮度のいいものなら刺身でもいただけます。
また、カニ味噌も美味しいので、姿で買うのをおすすめします。
ズワイガニなら
③濃厚なカニミソが特徴的・・毛ガニ

- 全身を短い毛で覆われている
- 茹でるのが一番
- カニミソは濃厚でコクがある
毛ガニは、タラバガニとズワイガニと並ぶ三大蟹の一つです。
日本では島根県以北の日本海、岩手県以北の太平洋そして北海道沿岸に生息しています。
毛ガニの大きな特徴と言えばその全身を覆う剛毛で、毛ガニという名前はこの体中に生えた毛から取られています。
そんな毛ガニは、シンプルに茹でて食べるのが美味しいので、変にアレンジしようとしてはいけません。
カニ味噌が一番おいしいので、姿で買うことを意識しましょう。
といっても、毛ガニは姿以外で売ってるのは見たことないですが。
毛ガニなら
④北海道民を虜にする・・花咲ガニ

- 体中に大きな棘
- 塩ゆでか蒸すのがおすすめ
- 独特な甘みがある
- 脚の肉がおいしい
花咲ガニはカニという名前がつきますが、タラバガニと同じくヤドカリの仲間です。
また、タラバガニの近縁種でもあり、漁獲範囲はタラバガニよりも花咲ガニの方が狭くなっています。
花咲ガニは大きなものでは甲長20cmほどに成長し、全体的に暗褐色をしていて体中に生えた大きなとげが特徴です。
そんな花咲ガニは、塩ゆでか蒸して食べるのがおすすめです。
タラバガニと同じように、脚の肉が美味しいのでしっかりと味わいましょう。
花咲ガニなら
よく食べられるカニの代表的な国内外の産地
よく食べられるカニは、日本だけでなく海外から輸入しているものもあります。
購入するときに海外のカニだけど大丈夫?と思わないように、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
①日本国内で有名なカニの産地2つ

- 北海道
- 福井県
日本の国内で有名なカニの産地は、上記の2つが挙げられます。
一番有名なところは、4大カニが獲れる北海道です。
また、ズワイガニで有名なところは、越前ガニの産地である福井県です。
福井県の名産品にもなっており、オスが越前ガニ、メスはセイコガニと呼ばれています。
②日本国外で有名なカニの産地4つ

- ロシア
- アメリカ(アラスカ)
- カナダ
- ノルウェー
日本国外の有名なカニの産地は、上記の4つが挙げられます。
日本で食べられるタラバガニは、ほとんどロシアからのものです。
また、サイズの大きいタラバガニとズワイガニはアメリカ(アラスカ)から輸入されています。
カナダもズワイガニでは有名で、越前ガニと同じオピリオ種です。
意外と知られていませんが、ノルウェーはタラバガニで有名です。
まとめ
カニは食べられる部位がいろいろありますが、蟹の種類によってもおいしい部位は違ってきます。
また、売られているカニの形状や加工の際の名前を覚えているおくと、どういった場面で食べたいのかで選べるようになります。
どのカニを食べたいのか、それによってどの部位を中心に買えばいいのかそれを理解して満足いく買い物をしましょう。