毛ガニと花咲ガニの違いは？形や味などご紹介

この記事では、毛ガニと花咲ガニの違いについて紹介していきます。

毛ガニと花咲ガニの違い

① 形状・外見の違い

項目	形状・外見
毛ガニ	甲羅に細かな毛あり、脚短め
花咲ガニ	甲羅が逆ハート形気味、トゲ多く脚も太め

毛ガニは、甲羅に細かな毛が密集し脚が短めなのが特徴です。
全体的に丸みを帯びた体型で、手のひらサイズの中に身とカニ味噌が詰まっています。甲羅表面の毛が保護の役割を果たし、寒冷な海域で生きるための工夫が見られます。扱いやすい大きさも魅力です。

花咲ガニは、逆ハート形の甲羅と多くのトゲが特徴です。
鋭いトゲが外敵から身を守る構造になっており、力強い脚は肉厚で食べ応えがあります。甲羅の赤みが強く、調理後の鮮やかな色合いも印象的です。毛ガニと並べると姿形の違いがはっきり分かります。

② 味わい・食感の違い

項目	味わい・食感
毛ガニ	甘みあり、カニ味噌濃厚で身ほぐれやすい
花咲ガニ	旨味が強く香り高く、身がしっかりした弾力

毛ガニは、甘みのある身と濃厚なカニ味噌が特徴です。
繊細な身はほぐれやすく、口に含むと自然な甘さが広がります。特に甲羅内の味噌はとろりとした舌触りで、身と合わせると深い味わいになります。茹でや味噌汁など、素材の風味を生かす調理に向いています。

花咲ガニは、旨味が強く香り高い身質が特徴です。
筋肉が発達しているため弾力があり、噛むほどにカニ特有のコクが広がります。香ばしい風味が楽しめるため、焼きガニや鍋料理にも適しています。毛ガニに比べて力強い味わいが感じられるのが魅力です。

③ 旬・漁期・産地の違い

項目	旬・漁期・産地
毛ガニ	北海道各地で通年また春〜冬に漁期あり
花咲ガニ	主に北海道根室・太平洋側、漁期は春〜初秋

毛ガニは、北海道各地で一年を通して漁獲されるのが特徴です。
地域ごとに旬が異なり、春のオホーツク、夏の内浦湾、冬の噴火湾など季節ごとに味が楽しめます。年間を通して安定した水揚げがあるため、食卓に並ぶ機会も比較的多いカニです。

花咲ガニは、主に北海道根室沿岸で春から初秋にかけて漁獲されるのが特徴です。
漁期が限られているため希少性が高く、その時期だけの味覚として親しまれています。冷たい太平洋の海で育ち、身の締まりがよく風味が濃いのが特徴です。旬を意識して楽しむのが魅力です。

④ 見分け方・選び方の違い

項目	見分け方・選び方
毛ガニ	毛が密にあるか・甲羅の張り・重さで選ぶ
花咲ガニ	脚の太さ・トゲの鋭さ・色つやで選ぶ

毛ガニは、毛の密集度と甲羅の張り、重さで選ぶのがポイントです。
しっかりとした重みがあり、毛が細かく生え揃っているものは身が詰まっています。甲羅を押したときに弾力があるものを選ぶと良質です。見た目よりも持ったときのずっしり感を重視しましょう。

花咲ガニは、脚の太さとトゲの鋭さ、色つやで見分けるのが特徴です。
脚が太く赤みの強い個体ほど身がしっかりしています。トゲがくっきり立っているものは鮮度が高く、茹で上げ後の見栄えも良好です。毛ガニとは異なり、力強い印象の姿形を選ぶと満足度が高まります。

⑤ 流通の違い

項目	流通
毛ガニ	流通量中〜少
花咲ガニ	流通量少なめ

毛ガニは、流通量が中程度からやや少なめのカニです。
北海道全域で漁獲されるため比較的安定して市場に出回りますが、需要も高く価格が変動しやすい傾向があります。地方発送や贈答用にも利用され、国内で最も親しまれているカニのひとつです。

花咲ガニは、流通量が少なめで入手が限られるのが特徴です。
漁期が短く、根室周辺でのみ水揚げされるため希少性があります。市場に出る時期も限られており、旬の季節に冷凍品として出回ることが多いです。毛ガニと比較して入手タイミングを意識するとよいでしょう。

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