年末年始の楽しみのひとつであるおせち料理。しかし、購入した冷凍おせちが冷蔵庫に入らず、困った経験がある方も多いのではないでしょうか?
特に大家族や食品を多くストックしている家庭では、冷凍庫や冷蔵庫のスペースが足りなくなることが珍しくありません。
この記事では、冷凍おせちが冷蔵庫に入らない時の応急処置や事前にスペースを確保する方法、絶対に避けたいNG行動について詳しく解説します。
冷凍おせちが冷蔵庫に入らない時の応急処置とは?
冷凍おせちが冷蔵庫に入らない時に、慌ててしまう方もいるかもしれません。
しかし、適切な方法を取ることで食品の安全性を保ちながら、年末のトラブルを乗り越えることができます。ここでは、おせちを安全に保管するための応急処置を紹介します。
クーラーボックスや発泡スチロールを活用する
冷凍おせちが冷蔵庫に入らない場合、まず考えたいのがクーラーボックスや発泡スチロールの箱を利用する方法です。
これらのアイテムは、保冷効果が高く、氷や保冷剤を併用することで冷凍状態を長時間維持できます。特に発泡スチロールは断熱性が高く、冷気を閉じ込めるのに役立ちます。
事前におせちの箱の大きさを確認し、保冷剤を十分に準備しておくとさらに安心です。
また、冷凍おせちが直接氷に触れないよう、タオルや新聞紙で包むと食品の品質を保てます。注意点として、保冷剤や氷が溶ける際に水が漏れ出す可能性があるため、密閉できる袋や防水シートを使用することをおすすめします。
寒冷地では室温が10℃以下の場所を利用する
寒冷地にお住まいの場合、室温が10℃以下の場所を活用することも可能です。
例えば、ガレージや玄関のように寒い場所は、短時間であれば冷蔵庫の代わりとして使えます。
この方法を使う際には、冷気が均等に行き渡るよう、おせちを箱やカバーで覆いましょう。
冷たい空気を閉じ込めることで、食品が温度変化にさらされるリスクを軽減できます。ただし、日光や暖房器具の影響を受ける場所は避けてください。また、地域やその日の天候によって気温が変動するため、温度計を使ってこまめに確認するのがポイントです。
冷凍おせちを事前に冷蔵庫に収めるコツ
冷凍おせちが届く前に、冷蔵庫内を整理してスペースを確保しておくことが大切です。
ここでは、事前準備として知っておきたいポイントをお伝えします。
冷蔵庫内の棚を調整してスペースを確保する
冷蔵庫の棚板は取り外しや高さの調整が可能なものが多いです。
おせちの箱のサイズを測り、適切な高さに棚を移動することでスペースを確保できます。
また、棚を外すことで縦長のスペースを作り、おせちをそのまま冷蔵庫に収められるようにするのも効果的です。
この方法は、特に冷凍おせちの高さがある場合に有効です。調整した棚板は、すぐに戻せるようにキッチンの近くに保管しておくと便利です。
不必要な食品を整理する
年末年始は食品をまとめ買いする機会が多いため、冷蔵庫内が混雑しがちです。
冷凍おせちが届く前に、賞味期限が近い食品を優先的に消費する、または冷蔵庫から取り出して別の場所に一時保管することでスペースを作ることができます。
特に冷蔵庫内に保管する必要のない食品(飲み物や調味料など)は、常温保存や別の保冷ボックスに移しておくと、冷凍おせちのスペースが確保しやすくなります。
定期的に冷蔵庫内を見直すことで、無駄なスペースの使い方を防ぎ、効率的な収納が可能になりますよ。
おせちの各段を分けて保存する
冷凍おせちが数段重ねられている場合、各段を分けて冷蔵庫に収納するのも一つの方法です。
おせちの段ごとにラップで包んだり、別の容器に移したりすることで、冷蔵庫内のスペースを有効活用できます。この方法は、冷蔵庫が満杯の場合にも有効で、冷気が均等に行き渡るため、食品の品質を保ちやすくなります。
冷凍おせちが冷蔵庫に入らない時にやってはいけないこと
冷凍おせちを適切に扱わないと、食品の品質が損なわれるだけでなく、食中毒のリスクが高まります。
以下では、やってはいけないNG行動について解説します。
常温で解凍する
冷凍おせちを常温で解凍すると、表面の温度が急激に上がり、細菌が繁殖する可能性があります。
この状態は、食中毒の原因となるため非常に危険です。特に、生ものや冷凍寿司が含まれている場合、常温での放置は避けてください。解凍する場合は冷蔵庫内でゆっくりと解凍するのが基本です。
電子レンジでの解凍
電子レンジを使って冷凍おせちを解凍すると、均等に解凍されない場合があります。
部分的に熱が入りすぎることで、食品の味や見た目に影響が出るだけでなく、細菌の繁殖を促してしまう可能性もあります。冷凍おせちは電子レンジではなく、冷蔵庫で自然に解凍する方法が最適です。
再冷凍を試みる
一度解凍した冷凍おせちを再び冷凍するのも避けてください。
再冷凍することで、食品の水分が失われ、味や食感が著しく劣化してしまいます。また、再冷凍の過程で細菌が増殖する可能性があるため、食品の安全性にも大きな問題が生じます。
まとめ
冷凍おせちが冷蔵庫に入らない場合でも、適切な対応を取ることで食品の品質を守りつつ、安心して年末年始を迎えることができます。
クーラーボックスや寒冷地の環境を活用する方法、冷蔵庫内のスペースを事前に確保するコツなどを活用し、トラブルを未然に防ぎましょう。
また、冷凍おせちを扱う際には、常温解凍や電子レンジ解凍、再冷凍といったNG行動を避けることが重要です。
適切な保存方法を心がけ、家族や友人と素敵な年末年始をお過ごしください。